内科, 消化器内科
医療法人 むらさきのクリニック
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院長の独白

こ院長の独白(202641

 

しばらく、ホームページに手を加えなかったのは、漢方の学習に集中していたからです。このクリニックを継承してから、興味のある診療領域(消化器内視鏡、心エコー等の循環器検査)の情報収集する毎日でしたが、ある日、大学の同級生から、漢方医療の学習を勧められ、インターネットで生涯学習を始めたところ、その奥深さに感動し、本腰を入れて、学ぶことにしました。漢方を診療科目に加えるに際して、一定以上の知識や経験を得るために、時間を要しました。当初、芍薬甘草湯以外は、ほとんど知らないというレベルでした。考えてみれば、このこむら返りの特効薬は、西洋薬には同等の効果を示す製剤はない、というのが気になっていました。

 

今までの漢方学習の集大成として、個人的に感じるのは、高齢者医療においては、漢方医療を抜きには、適切な医療サービスは不可能だろうということです。僕自身も、今月の5日に、満75才を迎え、後期高齢者の仲間入をします。高齢化というのは、心身の諸機能が経年劣化した状態であり、これは、だれしも避けられない事実です。80年超の長寿が珍しくなくなった現在、これほどの長期間、故障せずに稼働つづけられる器械?機械?はありません。それくらい、人体は、壊れることなく、動き続けられます。しかし、永遠というわけには行きません。高齢者になれば、あちこちに不具合が発生するのは、必然です。肩こり、腰痛、めまい、動悸、不眠などなど、副作用を気にせず、試して見る価値のある漢方薬は多数あります。

 

高齢化に伴う不具合は、個々人の体質や性格により、その程度に大きな差異が生じますが、生活習慣に問題が無ければ、内向き、消極的、悲観的、非活動的な場合には、自律神経の活動が妨げられ、種々の訴えに繋がります。漢方は、基本的にそのような人々にはかなり有効な治療手段となるように思われます。漢方薬を内服することで、自律神経を整える。それが実現できれば、訴えが改善し、内服を中断することも可能になり得ます。

 

こむら返り以外の、身近な訴えで、漢方治療の有効なものが、便秘です。悩んでいる方は多いと思われます。僕も長年悩まされました。いろいろな治療をためしてみました。食物繊維、腸内細菌、運動、腹部のマッサージ等、は、すべて、一定の効果が得られませんでした。最終的に、効果が期待できるのは、漢方薬だという結論に達しています。漢方薬の下剤は8種類くらいあり、体質や性格により、使い分けることが可能です。

 

漢方の副作用ですが、日本では、江戸時代以降、漢方薬が広く利用されることになり、その安全性は、担保されていると思います。長期亘り、大量摂取することがなければ、ほとんど、副作用を考えることもなく、安全です。西洋薬との相互干渉も考えずに済みます。

 

先達の診療経験の記述を拝読しますと、訴え1つに対して、数種類の漢方薬があるけれども、試用してみなければ、わからないというのも事実のようです。

 

ということで、西洋医学的に、治療の有効性が感じられない方には、一度、漢方医療をお勧めしたいと考えています。こに文章を入力してください