どんな病気なの？？

当クリニックでは生活習慣病の中の高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・肥満などに力を入れて、診療しています。

高血圧は自覚症状がほとんどないのですが、放っておくと動脈硬化の進展により、心筋梗塞や脳卒中、大動脈瘤(動脈解離）などの重篤な疾患を引き起こすため、silent killer とも言われ、恐れられています。

早いうちに治療を行い、130／80mmHg未満の血圧コントロールをしていくことが大切です。

そのためには、適度な運動や減塩などの生活習慣の改善や薬物治療が必要です。

当院では、尿分析により、日々の食塩摂取量を測定し、食事療法の指導に活用し、体内に蓄積した塩分を体外に排泄する利尿剤も、基本的に投与しています。また、できるだけ少ない薬剤で、さらに、基本的には1日1回の内服で済むように心がけています。

食べ物に含まれるブドウ糖はエネルギーとして利用されます。

しかし、糖尿病とはインスリンが出ないかあるいはインスリンの作用が弱いかでブドウ糖をうまく体内で利用することができず、血糖値が高くなります。

このような状態が長く続くといろいろな合併症を発症することになり、早期の治療が必要です。

当院では、複数の経口糖尿病薬を内服しても、血糖の推移が不良で、注射製剤を併用している患者さんには、適宜、リブレという24時間血糖値を記録できる機器を使い、病態の解析や薬剤の使用法について、きめ細かく対応しています。

動脈硬化に最も影響が大きいのは、悪玉コレステロールと呼ばれる、LDLコレステロールです。まずは、健診等で、高値を指摘された方は、適正血圧と同様に、130以下（130mg／dl）になるように生活習慣を見直しましょう。LDLコレステロールが適正値にあれば、次は、中性脂肪です。1000mg／dl以上では、膵炎合併の危険性があり、要注意ですが、せめて、200mg/dl．以下になるように、食事に注意し、積極的に運動を取り入れましょう。

高脂血症は、動脈硬化を進め高血圧や慢性腎臓病の進行につながります。

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が7.0mg/dl以上が慢性的に続く疾患で、8.0mg/dlを超えると関節の激痛（痛風発作）を合併する危険性が高まります。多くの方は生活習慣病（高血圧、高脂血症、糖尿病）を合併していることが知られています。喫煙や飲酒も尿酸値をあげるので、注意が必要です。また、尿酸値が高いと、動脈硬化も進行します。

生活習慣の改善等でも、値の正常化が認められない場合には、内服治療が必要となります。当院では、尿検査を実施し、尿酸排泄障害か、尿酸産生過剰か、診断して、治療薬の選択に役立てています。